高配当株でシミュレーション!FIRE達成は可能?

高配当株でシミュレーション!FIRE達成は可能?

高配当株でマネーマシンを作ってFIREを目指したいけど、一体いくら必要なんだろう。

現実的な目標なのかシミュレーションしてみたい。

最近、FIREを目指す動きがさかんになってきており、FIRE関連の本を書店で見かける機会が増えました。

FIREとはFinancial Indipendence Retire Earlyの略で、経済的に自立して早期リタイアを実現し、本当に自分がやりたいことをしながら生きていくという動きのこと。

FIRE達成には生活費を上回る不労所得を作る必要があります。

株式投資を利用したFIREの場合、不労所得を得る方法は大きく2種類に大別されます。

  1. 所有する株式を少しずつ売りながら生活する方法(4%ルール)
  2. 所有する株式が生み出す配当金のみで生活する方法

①の株式を切り崩す方法として、4%ルールが有名ですが、せっかく積み上げた資産を切り崩していくことに精神的な不安を感じたり、思っていたより長生きして老後に減りゆく資産残高に恐怖を感じるといった不安要素があります。

一方、高配当株で得られる配当金をベースとしたFIREであれば、資産を切り崩す必要はありません。

配当金が無くならない限りは永久にホールドしておけば不労所得をもたらし続けるマネーマシンになるので、一度完成すれば精神的にはとてもクリーン。

ハイト

この記事では高配当株によるマネーマシンで生活するには、一体いくら資産が必要なのかシミュレーションしてみます。

本記事の内容
  • FIRE達成に必要な資産額とは
  • 【必要資産の早見表】高配当株シミュレーション
  • 人気の高配当銘柄(米国ETF)
目次

高配当株でシミュレーション!FIRE達成は可能なのか

FIRE達成に必要な資産額とは

FIRE達成とは不労所得が生活費を上回る状態を作ることですから、当然ながら必要な資産額は生活費の水準が低いほど少ない資産で済みます。

また、保有する株の配当利回りが高ければ、必要な資産額も少なくてすみますね。

必要な資産額を決める2つの因子
  • 生活費の水準
  • 保有する高配当株の配当利回り

生活費が半額で済めば必要な資産も半分になりますし、配当利回りが2倍であれば必要な資産はやっぱり半分になります。

生活費は低ければ低いほどいいし、配当利回りは高ければ高いほどいいよね。

ハイト

配当利回りが高すぎる銘柄には危険な銘柄も多いので、将来に渡って継続的に高配当を維持できる銘柄の見極めが大切です。

えー、難しいな。そんなのわからないからおすすめを教えてよ。

ハイト

安定感があるのはやはり米国の高配当ETFですね。配当推移が安定していて経費率も安い。

銘柄は後ほど紹介するとして、まずは必要な資産額を早見表を使ってシミュレーションしてみましょう。

【必要資産の早見表】高配当株でシミュレーション

必要な資産額は、配当でまかないたい月々の生活費と、保有する銘柄の配当利回りによって決ります。

それではさっそく生活費と高配当株の配当利回りに応じた必要資産額を早見表を使ってざっくりシミュレーションしてみましょう。

必要資産額の早見表がコチラ↓↓

スクロールできます
月1万円欲しい月3万円欲しい月5万円欲しい月10万円欲しい月15万円欲しい月20万円欲しい月25万円欲しい月30万円欲しい月35万円欲しい月40万円欲しい月45万円欲しい月50万円欲しい月55万円欲しい月60万円欲しい月65万円欲しい月70万円欲しい
配当利回り2%¥600万¥1,800万¥3,000万¥6,000万¥9,000万¥12,000万¥15,000万¥18,000万¥21,000万¥24,000万¥27,000万¥30,000万¥33,000万¥36,000万¥39,000万¥42,000万
→税引き後1.6%¥750万¥2,250万¥3,750万¥7,500万¥11,250万¥15,000万¥18,750万¥22,500万¥26,250万¥30,000万¥33,750万¥37,500万¥41,250万¥45,000万¥48,750万¥52,500万
配当利回り3%¥400万¥1,200万¥2,000万¥4,000万¥6,000万¥8,000万¥10,000万¥12,000万¥14,000万¥16,000万¥18,000万¥20,000万¥22,000万¥24,000万¥26,000万¥28,000万
→税引き後2.4%¥500万¥1,500万¥2,500万¥5,000万¥7,500万¥10,000万¥12,500万¥15,000万¥17,500万¥20,000万¥22,500万¥25,000万¥27,500万¥30,000万¥32,500万¥35,000万
配当利回り4%¥300万¥900万¥1,500万¥3,000万¥4,500万¥6,000万¥7,500万¥9,000万¥10,500万¥12,000万¥13,500万¥15,000万¥16,500万¥18,000万¥19,500万¥21,000万
→税引き後3.2%¥375万¥1,125万¥1,875万¥3,750万¥5,625万¥7,500万¥9,375万¥11,250万¥13,125万¥15,000万¥16,875万¥18,750万¥20,625万¥22,500万¥24,375万¥26,250万
配当利回り5%¥240万¥720万¥1,200万¥2,400万¥3,600万¥4,800万¥6,000万¥7,200万¥8,400万¥9,600万¥10,800万¥12,000万¥13,200万¥14,400万¥15,600万¥16,800万
→税引き後4%¥300万¥900万¥1,500万¥3,000万¥4,500万¥6,000万¥7,500万¥9,000万¥10,500万¥12,000万¥13,500万¥15,000万¥16,500万¥18,000万¥19,500万¥21,000万
配当利回り6%¥200万¥600万¥1,000万¥2,000万¥3,000万¥4,000万¥5,000万¥6,000万¥7,000万¥8,000万¥9,000万¥10,000万¥11,000万¥12,000万¥13,000万¥14,000万
→税引き後4.8%¥250万¥750万¥1,250万¥2,500万¥3,750万¥5,000万¥6,250万¥7,500万¥8,750万¥10,000万¥11,250万¥12,500万¥13,750万¥15,000万¥16,250万¥17,500万
配当利回り7%¥171万¥514万¥857万¥1,714万¥2,571万¥3,429万¥4,286万¥5,143万¥6,000万¥6,857万¥7,714万¥8,571万¥9,429万¥10,286万¥11,143万¥12,000万
→税引き後5.6%¥214万¥643万¥1,071万¥2,143万¥3,214万¥4,286万¥5,357万¥6,429万¥7,500万¥8,571万¥9,643万¥10,714万¥11,786万¥12,857万¥13,929万¥15,000万
配当利回り8%¥150万¥450万¥750万¥1,500万¥2,250万¥3,000万¥3,750万¥4,500万¥5,250万¥6,000万¥6,750万¥7,500万¥8,250万¥9,000万¥9,750万¥10,500万
→税引き後6.4%¥188万¥563万¥938万¥1,875万¥2,813万¥3,750万¥4,688万¥5,625万¥6,563万¥7,500万¥8,438万¥9,375万¥10,313万¥11,250万¥12,188万¥13,125万
配当利回り9%¥133万¥400万¥667万¥1,333万¥2,000万¥2,667万¥3,333万¥4,000万¥4,667万¥5,333万¥6,000万¥6,667万¥7,333万¥8,000万¥8,667万¥9,333万
→税引き後7.2%¥167万¥500万¥833万¥1,667万¥2,500万¥3,333万¥4,167万¥5,000万¥5,833万¥6,667万¥7,500万¥8,333万¥9,167万¥10,000万¥10,833万¥11,667万
配当利回り10%¥120万¥360万¥600万¥1,200万¥1,800万¥2,400万¥3,000万¥3,600万¥4,200万¥4,800万¥5,400万¥6,000万¥6,600万¥7,200万¥7,800万¥8,400万
→税引き後8%¥150万¥450万¥750万¥1,500万¥2,250万¥3,000万¥3,750万¥4,500万¥5,250万¥6,000万¥6,750万¥7,500万¥8,250万¥9,000万¥9,750万¥10,500万
ハイト

実際は配当金からは税金で20%引かれるため、税金が引かれた前提の配当利回りも記載してあります。

上の表は、横に月にいくら欲しいか、縦に見込める配当利回りを並べていて、交わるところが必要な資産額になります。

自分が配当金でまかないたい月々の生活費と、ポートフォリオに見込める配当利回りを上記の表と照らし合わせてみましょう。

例えば月々20万円の配当金が欲しい場合、税引き後の配当利回りが4.8%であれば5,000万円、5.6%ならば4,286万円の資産が必要ということですね。

利回り4%があれば、3,000万円の資産で毎月10万円か。

生活費をいかに下げつつ、安定して高い配当利回りを目指せるかどうかがポイントだな。

高配当株でFIREするには何年かかる?

先程の早見表の中から例を挙げて考えてみます。

税引き後の配当利回り4.8%、月々に得たい配当金が20万円のケースを例にすると、必要な資産額は早見表の通り5,000万円となります。

仮に月10万円を高配当株に投資できるとして、単純に5,000万円を買い終わるまでにかかる年月は、なんと41年8ヶ月。

毎月10万円も投資して41年もかかるの!?

ハイト

ただし、これは複利の効果を一切考えていません。

配当を全額再投資すればより効率良く資産を増やすことが可能です。

先程の例に対して、毎年もらえる配当金を全額再投資する場合を考えてみましょう。

配当を再投資することで、「複利の力」を享受できるので、資産は雪だるま方式で加速しながら大きくなります。

実質配当利回り4.8%の銘柄に毎月10万円を投資しながら、配当を全て再投資する場合、5,000万円達成にかかる年月は、23年に短縮されます。

ハイト

この例では配当を全額再投資することで、かかる期間が半分くらいになりましたね。

複利の力おそるべしだな。

ちなみに実質配当利回り4.8%は夢物語というわけでもありません。

個別株や米国高配当ETFを組み合わせれば、十分に目指せる数字だと思います。

人気の高配当株は?

高配当株で安定した配当を得続けるためには、業績が健全で将来に渡って減配のリスクが少ない銘柄を選ぶことが重要になります。

その点では、日本株よりも連続増配銘柄の数が圧倒的に多い米国株がおすすめです。

中でも米国株の高配当ETFの中には、非常に安価な経費率で業績に応じた適切なリバランスをしてくれるという神がかったETFがいくつか存在しています。

特に人気の高い米国株の高配当ETFが次の三つです。

SPYD

SPYDは米国のS&P500指数のうち、配当利回りの高い上位80銘柄で構成されるETFです。

SPYDの配当利回りがコチラ↓↓

2024/10/11の株価
直近1年の配当計
SPYDの配当利回り
45.21.81 USD4.01%

関連記事 【SPYDまとめ】配当日はいつ?利回り,権利落ち日,組入銘柄など総まとめ

HDV

HDVは配当水準が高く業績も安定した米国企業の株式で構成される米国ETFです。

HDVの配当利回りがこちら↓↓

Error requesting data: cURL error 28: Operation timed out after 5001 milliseconds with 0 out of -1 bytes received

関連記事 【HDVまとめ】配当日はいつ?配当金推移や利回り、セクター比率など総まとめ

VYM

VYMはアメリカの大型株の中でも予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を重点的に組入れたETFです。

VYMの配当利回りがコチラ。

Error requesting data: cURL error 28: Operation timed out after 5001 milliseconds with 0 out of -1 bytes received

関連記事 VYMの配当日、利回り、権利落ち日、セクター比率など総まとめ

これらは世界三代資産運用会社が手がけるETFで、非常に低い経費率でありながら、堅実な株価推移と高い配当利回りを両立しており、高い人気を集めています。

ハイト

株式市場の暴落時は株価の下落によって配当利回りが上昇します。

高配当な銘柄に目星をつけておいて、暴落時にある程度まとめて仕込むことができると効率がいいですね。

高配当株ならおすすめの証券口座

先程紹介した米国の高配当株に投資するならSBI証券がおすすめです。

SBI証券では住信SBIネット銀行と組み合わせることで、ドル転と円転を格安の手数料で行うことができます。

関連記事 SBI証券は米国株投資に最適!特徴と口座開設手順まとめ

また実際の運用に際しては、高配当株だけだと資産の構築に時間を要するため、値上がり狙いの銘柄と組み合わせての運用が効率的です。

値上がり狙いの株を購入する際は、米国株の取引手数料が無料のDMM株が圧倒的にお得です。

関連記事 【本当に最安?】DMM株の評判やデメリット・メリットを踏まえた賢い使い方を徹底解説

まとめ|高配当株でシミュレーション「FIRE」は可能か?

今回は必要な生活費に応じた資産の額について考えてみました。

高配当株による配当収入は完全なる不労所得であり、安定した配当が見込めればFIREも可能です。

しかし、必要な資産額を高配当株だけで貯めるには長い年月がかかることも事実。

高配当株だけでなく、値上がりを狙う銘柄を合わせて運用することで、FIRE達成へのスピードを少しでも早めたいところですね。

今回は以上です。

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