【米国高配当ETF】SPYDで配当生活は可能なのか!?

SPYDで配当生活は可能か

米国高配当ETFのSPYDで配当生活を送ることは現実的に可能なのでしょうか。

この記事では、SPYDからの配当によって生活するために必要な資産額やそれを貯めるために必要な期間などについて検討してみたいと思います。

この記事の内容
  • SPYDの特徴・最新の配当利回り
  • SPYDで配当生活を送るメリット&デメリット
  • SPYDで配当生活を送るために必要な資金額
  • SPYDで配当生活を達成するまでに必要な期間は?
目次

SPYDで配当生活は可能なのか

まずはSPYDの特徴とメリット・デメリットを簡単に見てみましょう。

SPYDの特徴

SPYDの特徴は以下の通りです。

  • 80社に分散が効いている
  • リバランスルールが明確
  • 個別株並みに高い配当利回り
ハイト

詳細は以下の記事で紹介しています。

関連記事 SPYDの基本情報を総まとめ!配当日はいつ?利回り,権利落ち日,組入銘柄など

SPYDの配当利回り

SPYDは株価(基準価額)水準に応じて、配当利回り3〜8%の間を行ったり来たりしています。

ハイト

毎週最新の情報から配当利回りを算出して次の記事にまとめていますので、最新情報が気になる方はぜひチェックしてみてください。

関連記事【毎週更新】VYM、HDV、SPYDの最新配当利回り比較

配当生活にSPYDを選ぶメリット

SPYDは配当金(分配金)の推移が比較的安定しています。

SPYDの年間配当推移

このグラフを見る限り、2015年は設立年以降は比較的安定した推移をしており、今後も一定の配当を維持してくれるものと期待できるのではないでしょうか。

また、米国高配当ETFとして人気の3銘柄VYM、HDV、SPYDの中で、SPYDは最も配当利回りが高いことも人気を集める理由です。

>>【毎週更新】VYM、HDV、SPYDの最新配当利回り比較

ハイト

SPYDの魅力は80社に分散しながら個別株並みの配当利回りが得られることですね。

SPYDで配当生活を送るデメリット

高配当が魅力のSPYDですが、SPYDにはこれから説明する3つの不安要素があります。

  • まだ設立して日が浅い
  • 配当実績は右肩上がりではない
  • 株式市場下落時には株価が暴落傾向

それぞれ簡単に説明します。

不安要素①設立して日が浅い

SPYDの設立は2015年のこと。

ITバブル崩壊やリーマンショックなどは経験していない比較的新しいETFですので、値動きや配当(分配金)の推移に関してはまだまだ未知数です。

設立以来これまでは安定した配当推移を見せていますが、過去データが少ない分、将来の予測を立てづらいという点は一つの不安要素になり得ます。

不安要素②配当実績は右肩あがりではない

SPYDの配当(分配金)実績の年ごとの推移は次の通りです。

SPYDの年間配当推移

こちらのグラフを見てみると、決して綺麗な右肩上がりというわけではないことがわかります。

参考にVYMの配当実績を見てみるとコチラ。

VYM配当推移_一年毎

VYMは綺麗な右肩上がりですね。

SPYDは配当利回りは頭一つ抜けて良いのですが、将来に渡って増配が期待できるかというと、若干先行き不透明に思えます。

不安要素③株式市場下落時には株価が大暴落

SPYDはまだ歴史の浅いETFですが、2020年のコロナショックで初めて暴落を経験しています。

SPYDは高配当ETFの中でもとりわけ下落幅が大きく、株価の大暴落に見舞われました。

配当生活のパートナーとして、高い配当利回りは非常に魅力的ですが、ときに配当利回りが高い銘柄というのは不人気銘柄と言い換えることもできます。

SPYDは業績を考慮せずにS&P500の中から配当利回りトップ80を選ぶというやり方ですから、どうしても株価の急落時に真っ先に売られるような不人気銘柄が組み入れられてきます。

この特徴は高配当ETFには共通していますが、2020年のコロナショックではVYMやHDVと比較してもSPYDは一際大きな下落っぷりを見せました。

しかし、株価を徐々に回復して一年後にはこれまでの最高値を更新しています。

当時、狼狽売りせずにSPYDを果敢に買い増すことができた人は、非常に高い配当利回りと株価の値上がりをダブルで獲得することができました。

ハイト

暴落耐性がないというのはデメリットでもありますが、逆に言うと安値で仕込む絶好のタイミングがあると言うこともできますね。

SPYDで配当生活を送るにはいくら必要?

SPYDで配当生活をおくるためにはいくら必要?

配当生活を送るために必要な金額は、その人の生活費の水準に応じて変わります。

自分の生活費水準と目指す配当利回りに応じた必要資産額が知りたい方は、下記の記事から対応表でサクッと確認することができるので、参考になれば幸いです。

関連記事 高配当株シミュレーション|生活費に応じた必要な資産額を考える

ここでは一般的な家庭の生活費として、2019年に行われた総務省の家計調査の結果を参考にすることにします。

総務省家計調査によると、関東地方の1ヶ月間の平均支出額は34万2000円

ハイト

我が家は関東の賃貸暮らしで夫婦二人&娘一人の家庭ですが、月々の出費は30〜32万円くらいなので、34万2000円という数字は感覚的にはおかしな数字ではないと思います。

この月34万2000円の全支出をSPYDの配当金だけで全て賄うという前提で試算してみましょう。

SPYDの配当利回りは3〜8%の間を行ったり来たりしていますが、税引き後で考えて長期で4%に落ち着くと想定します。

月34万2000円の生活費を年間支出に換算すると年410万4000円になります。

したがって、4%の配当金で賄うために必要な金額を計算してみると…↓↓

410万4000÷0.04=1億260万円

つまり、SPYDで配当生活を送るためには1億260万円程度のSPYDが必要ということになります。

もちろん生活費をもっと抑えることができたり、配当利回りが思ったよりも好調であれば、必要な資産額は少なくて済みます。

逆に、突然の出費に備えて生活費を多く見積もったり、配当利回りが想定よりも不調であれば、より多くのSPYDが必要にもなりますね。

平均的な支出状況の家庭だと1億円分のSPYDが必要ってのはなかなかハードルが高いねぇ‥‥。

配当生活を送るための資産構築に必要な期間

仮に1億円分のSPYDの保有を積み立てによって目指す場合、どのくらいの期間がかかるのでしょうか。

SPYDをはじめとする高配当ETFは爆発的な株価の上昇が期待できるような銘柄ではありません。

したがって、暴落時にうまく仕込むことができる場合を除いては、株価の成長にはそれほど期待を持たない方が賢明です。

ここでは、SPYDの株価の成長には期待しない前提で、年間配当利回りを4%と想定した場合、得られた配当を全て再投資するケースについて考えてみます。

ハイト

配当を全再投資する際の複利の計算は楽天の積立かんたんシミュレーションを利用しました。複利を含めたシミュレーションができて便利です。

SPYDを月々10万円ずつ購入するとして、1億260万を貯めるためにかかる年月は・・・なんと37年3ヶ月!

37年もかかると聞くと正直げんなりですね。

ちなみに4%を再投資する前提のまま20年で1億260万円分にするために必要な月々の積み立て額は・・・月27.97万円!

毎月28万円を投資しながら、配当金を全て再投資してようやく20年後に到達できるレベル。

うーん。正直SPYDだけで目指すのは厳しそうな目標だな。

ハイト

株価の伸びに期待できる銘柄と合わせた運用で目指すという方法や、目標とする月々の配当金額が半分で済むような生活スタイルを目指すといった方策とセットで考える必要がありそうですね。

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SPYDを買うのにおすすめの証券口座

下記の記事で、米国株を買うならDMM株が断然おすすめという記事を書きました。

関連記事 DMM株の評判やデメリット・メリットを踏まえた賢い使い方を徹底解説

しかし、配当生活を目指して長期でSPYDを購入するという目的であれば、DMM株よりもSBI証券がおすすめと言えます。

SBI証券であれば、住信SBIネット銀行と合わせて最安でドル転が可能ですし、米国ETFを毎月定額で買い付けるといった設定が可能です。

定期買付設定によって余剰資金を自動で積み立てる仕組みを作ってしまうと、あとは深いことを考えずにドルコスト平均法で買付を継続することができます。

SBI証券は米国株投資に最適!特徴と口座開設手順まとめ

まとめ|SPYDで配当生活は可能か

まとめ-SPYDで配当生活は可能か

SPYDで配当生活が現実的に可能なのかどうか、必要な資金や達成までにかかる期間を検討してみました。

総務省の家計調査の結果をもとに、必要な資産を考えると1億260万円分のSPYDが必要で、20年で達成するためには月々約28万円の投資が必要になります。

SPYDだけを積み立て続けるのもいいかもしれませんが、値上がりが期待できる銘柄にも投資しながらトータルの資産額を増やしつつ、株式市場の暴落時にSPYDを仕込むことができれば非常に効率がいいですね。

値上がりが期待できる米国株銘柄への投資には、米国株手数料無料のDMM株での投資がおすすめです。

【本当に最安?】DMM株の評判やデメリット・メリットを踏まえた賢い使い方を徹底解説

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