- 集中投資と分散投資はどちらがいいのかわからない。
- 集中投資と分散投資、それぞれのメリット・デメリットは?
- 集中投資と分散投資で目安となる銘柄数を知りたい。
- 初心者にオススメはどっち?
こういった悩み・疑問にお答えします。
本記事を読めば、集中投資と分散投資のどちらが自分に向いているのかわかると思いますし、投資初心者が許容できるリスクに応じて集中投資と分散投資のどちらも楽しめる方法を紹介します。
- 集中投資と分散投資どちらが向いてる?適正チェックリスト
- 集中投資と分散投資のメリット&デメリット
- 集中投資と分散投資で目安となる銘柄数
- 初心者にオススメな『コア・サテライト戦略』とは
【適正チェックリスト】集中投資と分散投資どちらが向いている?
集中投資とは自分の資産を限られた数名柄に集中して投資する投資手法のことを言います。
一方で、分散投資とは自分の資産を複数の名柄に分散して投資する投資手法のことです。
自分にどちらのスタイルが向いているかは投資の目的や取れるリスクに応じて変わってきます。
それぞれの投資手法の特徴を踏まえて向いている人を紹介すると、次のようになります。
まず初めに、集中投資に向いている人はコチラ↓
- 少ない種銭を短期間で大きく増やしたい
- 投資で資産5倍、10倍、20倍を狙いたい
- リスクを取ることができる
- 企業分析が好き、好きになれそう
- 一時的に大きな含み損を抱えても動じない
このような項目に多く当てはまる方は集中投資が向いています。
特徴を一言で言うなら、集中投資はハイリスク・ハイリターンな投資手法と言うことができると思います。
次に分散投資が向いている人がコチラ↓
- 少しずつでも着実に資産を増やしたい
- 投資で資産を10倍にしたいとまでは思わない
- リスクを極力抑えて投資を長く楽しみたい
- 老後に困らないだけの資産形成ができれば十分
- 既に十分な資産を形成しており、今後は減らさないことが重要
こちらが多く当てはまる方は分散投資が向いています。
集中投資がハイリスク・ハイリターンだったのに対し、分散投資はローリスク・ローリターンな投資手法と言えると思います。
集中投資と分散投資のメリット&デメリット
集中投資のメリット&デメリット
集中投資のメリットは、資産を爆発的に増やすことができる可能性を秘めていることです。
例えば、投資資金を1銘柄に集中投資した場合、ですが、もしその1銘柄が2倍、3倍と株価を伸ばすと、当然ポートフォリオは希釈なしに2倍、3倍と膨れ上がります。
逆もまた然りで、集中投資した銘柄が大きく下落するとポートフォリオ全体も大きく減少することになるので、ハイリスクとも言えます。
集中投資はハイリスクですが、資産を莫大に増やしている投資家の多くが集中投資で成功しているケースが多いのも事実です。
リスクを伴う分、集中投資する投資先は一球入魂で投資できるピカピカの銘柄である必要があります。
こういった銘柄を見つけるためには、常に投資先の情報についてアンテナを張りつつ、企業のファンダメンタルズを分析するための基礎的な勉強も必要になると思います。
最近だと優良銘柄の情報はあらゆるところで得られますが、自分の目で見て考える力が問われると思います。
情報収集については、ぜひ以下の記事もご参考に。
分散投資のメリット&デメリット
分散投資のメリットはリスクを分散できることです。
投資を始めたばかりの初心者が、いきなり1銘柄に全資産を突っ込むような集中投資をして、資産を溶かしてしまわないよう、初心者にはリスクを低減できる分散投資をオススメする人が多いと思います。
比較的に安全である一方、分散投資のデメリットは一つの銘柄が大きく値上がりしても、ポートフォリオに占める1銘柄の割合が小さいため、ポートフォリオ全体は対して値上がりしません。
分散投資はローリスクですが、大金持ちにはなりにくい投資手法とも言えます。
集中投資と分散投資で目安となる銘柄数
集中投資と分散投資の特徴はご理解いただけたと思いますが、それではそれぞれの目安となる銘柄数について紹介したいと思います。
集中投資の目安となる銘柄数は?
集中投資の銘柄数に明確な定義はないようですが、集中投資と言える銘柄数は1〜3銘柄だと思います。
仮に2銘柄に集中投資した場合、1銘柄の株価が仮に2倍になると全ポートフォリオが1.5倍になるわけですから、ハイリターンと言えます。
逆に集中投資した銘柄が、万年下落銘柄だとすると自分の資産もジリジリと減っていくため、銘柄を目利きする力も必要になります。
銘柄選定における基本的な考え方については、こちらのエナフンさんの『“普通の人”だから勝てる エナフン流株式投資術』が参考になりました。
初心者でもとっつきやすい内容で、「銘柄分析ってこういうことか」ということが理解できると思うので、興味のある方は手にとってみることをオススメします。
分散投資の目安となる銘柄数は?
分散投資についてもあくまで目安ではありますが、個別株の場合は少なくとも8銘柄以上に分散するのが良いとされています。
分散投資に関してはバフェット太郎さんの『バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』が参考になりました。
バフェット太郎さんは本書の中で、銘柄数は増やしすぎても目が行き届かなくなるため、8〜16銘柄が「カルピスで言うちょうど良い薄め方」だと述べています。
また、個別株ではなく既に分散されたインデックスに連動する投資信託やETFを買うのであれば、その商品1本でも十分に分散できているものと考えます。
初心者にオススメな『コア・サテライト戦略』とは
サテライトとは小さな人工衛星のことで、“本体から離れて付属しているもの”を意味します。
コア・サテライト戦略とは、コアとなる資産とそこから切り離したサテライト資産のお財布を分ける投資戦略のことです。
シンプルにいうと、長期投資用の財布と短期投資用の財布を別々にして投資に臨むといことですね。
コアとサテライトのお財布を分けることで、コアとなる資産は長期を見据えてリスクを抑えた堅実な投資で着実に資産形成をしつつ、サテライトとなる資産ではリスクをとりながら集中投資を楽しむということができるようになります。
特に初心者の内は、コアの割合を80~90%と高くとることでリスクを抑えながら、限られた10~20%の資産だけで集中投資にチャレンジしてみるのがおすすめです。
人には向き不向きがあるので、集中投資が向かないと思えばコアの分散投資に絞ればいいですし、逆に集中投資による資産拡大が順調であれば、膨らんだサテライトを雪だるま式に大きくしていくのもいいと思います。
サテライトの集中投資でうまく波にのることができれば、全体の資産を大きく押し上げることができるかもしれません。
まとめ
今回は集中投資と分散投資について特徴を説明しました。
集中投資はハイリスク・ハイリターン、分散投資はローリスク・ローリターン、それぞれの特徴を理解した上で自分にあった投資スタイルについて考えたいですね。
どちらが良いかわからない方はコアサテライト戦略で、分散投資をコアにおいて集中投資を少額から試してみるのがオススメです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
本日は以上です。