買った株が含み損を抱えていて、どうしたら良いかわからない。
こういった悩みを解消します。
含み損は英語で「Underwater」とも言うそうです。
文字通り頭が水面下にいて息ができない苦しい状況をあらわしていますね…
今回は含み損を抱えた苦しい状況で取るべき対応3つと、後悔しないための心構えについて説明します。
含み損を抱えた際の対応3つ
投資において含み損を抱えているときに取れる行動はシンプルに3つしかありません。
- 買い増す
- 売る
- 何もしない
これら3つの行動から状況に応じてアクションを選択することになります。
では「状況に応じて」とはどういうことなのかか、順に説明します。
含み損の株を買い増すのはどんなとき?
含み損は取得単価を下げるチャンス?
- 余剰資金を確保できている
- 長期で回復が期待できる銘柄である
将来的には上昇すると考えている銘柄であれば、下落時はむしろ買い増しのチャンスです。
例えばS&P500のようなインデックスに投資している場合、長期でアメリカが成長することに期待して保有しているわけですから、一時的に株価が下がったからという理由で売ったり積立をやめてしまってはリターンを減らすことになります。
長期の成長に賭けているのであれば、暴落シーンでも淡々と買い増すべきです。
含み損を抱えているシーンでは買う度に平均取得単価を下げることができるので、株価の上昇後により大きなリターンを得ることができます。
いずれは上昇すると信じられる銘柄を選ぶことが前提ですね。
含み損の株を売るのはどんなとき?
「含み損に耐えきれずに投げ売りしちゃうのは絶対にだめ!」とよく言われますが、売るという選択が必ずしも悪い選択とは限りません。
- 短期トレードでルールに従った損切
- 長期保有の前提が崩れた
- 目先の生活防衛資金がない
このような条件に当てはまるなら、売る選択になると思います。
短期トレードの損切で売る
短期売買で明確なルールが必要です。
例えば+10%で利確、-5%で損切するなど。
この損切ラインに達したら、躊躇なく含み損でも売るべきです。
短期トレードで大怪我せずに結果を出している方は自分で決めたルールに忠実です。
私はセンスがないので短期トレードはやりません。
長期保有の前提が崩れたので売る
長期保有は将来的に上昇するであろう銘柄を選んでホールドすべきです。
しかし、この「将来的に上昇する」という前提が崩れてしまい長期目線で見ても値上がりが期待できないのであれば、損切も考えるべきです。
例えば・・・
アメリカ全体に連動するS&P500に投資している場合、アメリカが戦争で負けたとか、人口が激減し始めた、などといったアメリカの将来の成長に疑問を感じる事案が起これば、前提の見直しが必要です。
長期で保有しても報われないのであれば、含み損を耐え抜くよりも損切りして戻ってきた資金を他の成長が期待できる銘柄に投入するという選択は自然だと思います。
目先の生活防衛資金がないので売る
含み損が膨らんで一度塩漬けの状態になると、その後マイナスが増えるにつれてどんどん損切りがしづらくなります。
生活に必要な資金は別途確保しておくことが鉄則ですが、急遽お金が必要になった場合は早い段階で損切して現金を確保しておく選択も必要になると思います。
いざという時にお金が足りないということが無いように、生活防衛資金は確保した上で投資に臨むのが基本です。
事前に資金管理を徹底することが大切ですね。
含み損でも「何もしない」のはどんなとき?
そもそも小額しかポジションをとっておらず、含み損も小額なのであれば、無理してポジションを拡大する必要はありません。
納得のいく水準の買い増し銘柄が現れるまでは放置しておくのも手です。
また、含み損の銘柄を買い増ししたいけど充分な資金がないといった場合も、入金力UPに集中して何もしないという選択になると思います。
長期での上昇を期待している銘柄なのであれば、慌てて売る必要はありません。
後悔しないための心構え
含み損に慌ててしまって後悔の残る行動をしないように、日頃からゆとりをもって投資に挑む心構えが大切です。
投資のスタンスを明確に
短期の売買で利益をあげるのか、長期で値上がり益を狙うのか、配当金からの収入を期待するのか、そのスタンスによって取るべきアクションは異なります。
これらの組み合わせで投資を行っている人も、保有しているそれぞれの銘柄に対してどのようなスタンスで選定したものなのか明確にしておきましょう。
スタンスが明確であれば、含み損を抱えたときも冷静に行動できるはずです。
充分な生活防衛資金を確保
投資は最悪ゼロ円になっても生活に支障がない余剰資金で行いましょう。
市場に長く身を置くことが大切です。
途中で含み損が発生することは当たり前。
そんなときも必要な生活費さえ確保できていればどんと構えて要られます。
現金比率をある程度確保
含み損を抱えている状態は辛く苦しい状況ではありますが、市場が下落しているときは絶好の買い場でもあります。
いざ買おうというときに動けるように、ある程度の現金を常に確保しておきたいですね。
資金管理の徹底が大切です。
信じられる銘柄を選ぶ
人のオススメを鵜呑みにするのはNGです。
自分で調べて考え抜いた上で選んだ銘柄であれば、多少の含み損でも自分の方針と照らし合わせて判断ができるはずです。
人の意見に流されて買っただけの銘柄をホールドするのはしんどいです。
きっかけは人のオススメだったとしても、自分で納得いくまで調べてから行動したいですね。
まとめ:含み損を抱えても動揺せず冷静に対処しましょう
含み損に限らず、投資においてとれる行動は「買い増す」「売る」「何もしない」の3つしかありません。
恐怖心や焦りから慌ててアクションをとるのではなく、自分の投資スタンスを見つめ直し、前提を確認した上で冷静に行動を選択しましょう。
スタンスによって、絶好の買い場と捉えるか、損切りすべきか、動かずにいるかは異なります。
長期で保有するつもりだったのに一時的な含み損が怖くて手放してしまうというのは、方針と行動がバラバラです。
とはいっても初心者にとって恐怖心と付き合うのは難しいもの。
その点、高配当株投資では下落時にも安定して配当金を得られるため、長期投資する上ではメンタルと付き合いやすい投資法だと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
本日は以上です。