2022年1月にSBI証券のSBI・Vシリーズに新たな投資信託が誕生しました。
その名は「SBI・V全世界株式インデックスファンド(愛称:SBI・V・全世界株式)」。
SBI・Vシリーズに待望の全世界株式が登場ですね。
実はSBI証券にはこれまでも、SBI全世界株式インデックスファンド(愛称:雪だるま)という、名前がソックリな投資信託が存在していました。
雪だるまと名前はほぼ同じで、違いは「V」が付くかどうかだけ!笑
本ブログ記事では、SBI・V・全世界株式の基本情報や特徴、雪だるまなどの類似ファンドとの違いについても徹底解説します。
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(愛称 : SBI・V・全世界株式)の評価
SBI・V・全世界株式は全世界の株式市場の動きを捉えることを目指した投資信託です。
簡単に言うとこれ1本で全世界の企業に投資可能な商品ってことですね。
個人的な評価は次の通りの高評価。
個人的な評価: ★★★★★★☆
SBI・Vシリーズの全商品の評価レビューはコチラにまとめているので、興味があればご覧ください。
関連記事 【新定番】SBI・Vシリーズの評判、米国本家ETFとの違いや各商品の評価とは|人気投資信託をブログで解説
SBI・V・全世界株式インデックスファンド(愛称 : SBI・V・全世界株式)の基本情報
SBI・V・全世界株式の基本情報をまとめると次の通り。
名称 | SBI・V・全世界株式 |
購入時手数料 | 無料 |
信託報酬 | 0.1438% |
信託財産留保額 | 無料 |
実質的な投資先 | VT |
設定日 | 2022/1/31 |
世界中の株式市場にこの手数料で投資できるのは驚きです。
NISAやクレカ積立にも対応
SBI・V・全世界株式は一般NISAやつみたてNISAにも対応しており、非課税枠を利用した投資が可能です。
また、ポイントをゲットしながら積立が可能なクレカ積立にも対応しています。
クレカポイントもらいながら全世界に投資できるなんて最高。
SBI証券のクレカ積立に最適なおすすめカードとポイントがもらえるお得な作成方法、クレカ積立のやり方などはコチラの記事で解説しています。
関連記事 SBI証券でクレカ積立が可能に!おすすめカードのお得な作成方法と設定方法を徹底解説
SBI・V・全世界株式の実質的な投資先は米国ETFの「VT」
SBI・V・全世界株式の中身をひもとくと、実質的には米国ETFの買付を行なっています。
SBI・V・全世界株式の中身はVTだから「SBI・VT」って読んでる人もいるよ。
SBI・V全世界株式の中身はVanguard社の「VT」
目論見書を見ると、投資対象は100%の割合でバンガード・トータル・ワールド・ストックETFと記載があります。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)は、世界3大資産運用会社のVanguard社が運用する米国ETFですね。
VTは世界中の銘柄に格安の経費率で投資可能なETFとして、長期投資先としても人気の高いETFです。
本家VTの株価チャート
SBI・V全世界株式の実質的な投資先であるVTの株価チャートがコチラ。
長期で見るとわりと綺麗な右肩あがりに見えるねぇ。
VTについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事で基本情報をまとめています。
関連記事 人気ETF『VT』の分配金はいつ?配当金推移や利回り、構成比率など基本情報総まとめ
SBI・V・全世界株式と雪だるまとの違いは?
結論から言うと、SBI・V・全世界株式は雪だるまよりも優れた投資対象だと思います。
SBI・V・全世界株式とSBI・全世界株式(雪だるま)の違い
SBI証券には今回のVシリーズの登場前から、雪だるまという全世界株式に投資できる投資信託がありました。
雪だるまはSBI・全世界株式インデックス・ファンドの愛称ですね。
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:SBI・V全世界株式)
名前の違いはVがあるかどうかだけ。
中身の違いを表にまとめると次の通り。
雪だるま | SBI・V・全世界株式 | |
---|---|---|
購入時手数料 | 無料 | 無料 |
信託報酬 | 0.1102% | 0.1438% |
信託財産留保額 | 無料 | 無料 |
インデックス | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
設定日 | 2017/12/06 | 2022/1/31 |
投資先 | VTI(55%) SPDW(35%) SPEM(10%) | VT(100%) |
雪だるまは実質的にはVTI、SPDW、SPEMという三つのETFに投資しています。
VTIはアメリカに投資できるVangurad社のETF、SPDWはアメリカ以外の先進国、SPEMは新興国にそれぞれ投資できるSTATE STREET社のETFです。
雪だるまは「アメリカ」+「アメリカ以外の先進国」+「新興国」の3つを合わせることで世界中の株式に投資している形です。
一方、SBI・V全世界株式はシンプルにVanguad社のVT一本だけ!
組み合わせは異なりますが、どちらの投資信託も最終的に目指すのはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスという同じ指数となっています。
あれ、同じ指数を目指してるのに雪だるまの方が信託報酬低くね?
そうなんです。でも実は雪だるまには弱点があって、あまり人気が出ていないんです。
全世界株の人気投資信託の運用資産額がコチラ↓
こうして見ると、確かに雪だるまはあまり人気が無さそうですよね。
信託報酬の安価な雪だるまですが、雪だるまの弱点はベンチマークとの乖離が大きいことです。
SBIの月次レポートによると、雪だるまのベンチマークからの乖離は次の通り。
ベンチマークに対して下回っていますね。
目指す指数は同じですが、雪だるまは3つの異なるETFを組み合わせて持つという性質上、どれほどバランスを工夫しても指数とピッタリ同じにはなりません。
その点、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスそのものがベンチマークの本家VTに直接投資がするSBI・V全世界株式の方が、より正確に指数に連動することが期待できます。
雪だるまは手数料は安いけど、指数に比べて成績で負けてるんだな。それならVシリーズの方が無難に思える。
その他の全世界株式ファンドとの比較は下記の記事で行なっているので、興味のある方は見てみてください。
関連記事 【王道5選】全世界株式の投資信託を徹底比較!全世界の決定版はコレ!
SBI・V・全世界株式のメリット・デメリット
SBI・V・全世界株式のメリット・デメリットをまとめてみましょう。
SBI・V・全世界株式のメリット
SBI・V・全世界株式のメリットは次の通り。
- 世界中の株式に低コストで投資可能
- 長期で見ると右肩上がりの成長を期待できる
- 投資信託なので100円から投資できる
本家VTの長期チャートからわかる通り、SBI・V・全世界株式は長期で見ると右肩上がりで成長していくことが期待できます。
したがって、長期積立投資との相性は抜群ですね。
積立NISAやクレカ積み立てに対応している点も嬉しいですね。
SBI・V・全世界株式のデメリット
一方、SBI・V・全世界株式のデメリットを挙げると次の通り。
- 短期間で爆発的な利益は望めない
- 本家米国ETFのVTよりはわずかに経費率が高い
確かにチャートを見ても爆上げを期待する投資対象ではないな。
SBI・V・全世界株式にお得に投資する方法
SBI・V・全世界株式は100円から気軽に購入可能ですが、押さえておきたいポイントがあります。
購入時のポイントについて確認しましょう。
現状取り扱いはSBI証券のみ
SBI・V・全世界株式は現状SBI証券でのみ取り扱いがあります。
人気のeMAXIS slim全世界株式(オルカン)よりも経費率が安いため、これから投資を考えている方はSBI証券を開設しておきましょう。
関連記事 SBI証券は米国株投資に最適!特徴と口座開設手順まとめ
クレカ積立でポイント獲得しながら投資できちゃう!
全世界株式に限らず、SBI・Vシリーズ全般に言えることですが、お得に投資するならクレカ積立がおすすめです。
SBI証券のクレカ積立は2021年にスタートしたサービスで、投資信託をクレジットカードを利用して購入できるため、投資しながらポイントが貯まってしまいます。
5万円/月までという上限はありますが、SBI・Vシリーズを購入するならクレカ積立を使わない手はありません。
クレカ積立はつみたてNISAとの併用も可能なので上手に活用しましょう!
SBI証券での積立に最適なクレジットカードとポイントがもらえるお得な作成方法は以下の記事で紹介しています。
関連記事 【朗報】SBI証券でクレカ積立が可能に!おすすめカードから設定方法まで徹底解説
まとめ|SBI・V・全世界株式は高く評価できる安定の投資信託!
SBI・V・全世界株式は低コストで世界中の株式に投資ができる優れた投資信託です。
実質的な投資先は米国株ETFのVT。
これまでのSBI証券の全世界株式と言えばSBI・全世界株式(雪だるま)でしたが、ベンチマークとの乖離が気になる点で、いまいち人気が出ていませんでした。
SBI・V・全世界株式はほぼ100%VTで構成されるため、ベンチマークとの大きな乖離の心配は無用です。
長期投資先として人気を集める投資信託になりそうですね。
今後どれだけ人気が出るのか楽しみな投資信託です。