TLTってどんなETF?債券ETFをポートフォリオに組み入れたいんだけどいっぱいあってわからん。
TLTは世界一の資産運用会社であるBlackRock社が手がける米国債券のETFです。経費率が低く人気の債券ETFですね。
詳しく教えて!
TLT(iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF)とは?
TLTとは世界一の資産運用会社であるBlackRock社が手がける米国の債券ETFです。
名前に含まれる「iシェアーズ」はBlackRockのシリーズ名ですね。
TLTの基本情報をまとめると次の通り。
シンボル | TLT |
運用会社 | BlackRock |
経費率 | 0.15% |
設立年 | 2002年7月22日 |
純資産額 | 122.9億 USD |
TLTは債券の中でも残存期間20年超の米国財務省証券で構成されるETFです。
残存期間とは、債券が償還されるまでの期間のこと。
一般的に残存期間と債券には次のような関係があります。
- 残存期間が長い債券ほど、利回りが大きい
- 残存期間が長い債券ほど、金利の影響を受けやすく値動きが大きい
TLTは米国の長期国債に投資するETFなので、債券ETFの中では比較的値動きの大きいETFになります。
TLTの株価推移
TLTの株価推移のチャートがコチラ。
参考として、TLTと並んで債券ETFとして人気のある「BND」の株価と切り替え表示できるようにしています。
BNDはVanguard社が手がける債券ETFで、米国投資適格債券市場へ投資するETFです。値動きの幅はTLTよりもBNDの方が小さい傾向にあります。
基本的なチャートの形状はTLTもBNDもよく似ていますね。
値動きの幅に差はありますが、どちらを選んでも株式の暴落時に緩衝材の機能を果たしてくれそうです。
TLTの配当(分配金)利回りは?
TLTの過去12ヶ月分配金利回りは1.59%です。※2021年5月時点
TLTの配当(分配金)の推移は?
TLTの設定来の配当(分配金)の推移をグラフにすると次の通りです。
配当は横ばいか若干右肩下りのように見えるな。
TLTの配当月、権利落ち日は?
TLTの配当月(分配金月)は基本的に毎月です。ただし、毎年1月の分配金は無く、その代わり12月に2度の分配金支払いがあります。
直近のTLTの権利落日と配当支払い日は次の通りです。
配当月 | 権利落ち日 | 支払い日 |
---|---|---|
2021年5月 | 2021年5月3日 | 2021年5月7日 |
2021年4月 | 2021年4月1日 | 2021年4月8日 |
2021年3月 | 2021年3月1日 | 2021年3月5日 |
2021年2月 | 2021年2月1日 | 2021年2月5日 |
2020年12月 | 2020年12月17日 | 2020年12月23日 |
2020年12月 | 2020年12月1日 | 2020年12月7日 |
2020年11月 | 2020年11月2日 | 2020年11月6日 |
2020年10月 | 2020年10月1日 | 2020年10月7日 |
2020年9月 | 2020年9月1日 | 2020年9月8日 |
2020年8月 | 2020年8月3日 | 2020年8月7日 |
2020年7月 | 2020年7月1日 | 2020年7月8日 |
2020年6月 | 2020年6月1日 | 2020年6月5日 |
だいたい毎月の初めが配当権利落ち日になっていますね。
TLTの賢い買い方
TLTの買い時はどのような時でしょうか。
基本的に債券は株式が好調な時には売られ、株式が暴落するときに買われる傾向にあります。
つまり、長期で保有する前提であれば、株式が絶好調なときに少しずつ買うのがおすすめということになります。
「S&P500が史上最高値を更新」みたいなニュースを横目に、ちょこちょこ買っていくイメージですね。
なかなか勇気がいるな‥‥。
TLTのメリット
ここまでTLTのメリットは次の様な点になると思います。
- ポートフォリオの値動きをマイルドにしてくれる
- 配当(分配金)が毎月得られる
ポートフォリオの値動きをマイルドにしてくれる効果は大きいですね。
株式市場の暴落はある日突然訪れます。
暴落時に膨らんでいく含み損の恐怖に耐えきれず、狼狽売りしてしまうというリスクは個人投資家につきものです。
ポートフォリオに債券を折り混ぜておくことで、暴落時の値動きをマイルドにできるので、狼狽売りのリスクを減らすことができます。
TLTのデメリット
TLTのデメリットは以下のような点になると思います。
- 大きな値上がりは期待できない
- 株式100%に対してリターンは下がる大きな値上がりは期待できない
株式投資のバイブル的存在、ジェレミー・シーゲル氏の「株式投資の未来」の中で、金や債券ではなく株だけを握りしめておくことが、長期で見てもっともリターンが大きいという事実が記されています。
必要以上に債券の割合を増やすことは、トータルリターンの足を引っ張ることにもなりかねないため、自分のリスク許容度と相談して適切な配分を決めることが大切ですね。
TLTが買える証券会社とは
TLTは大手のネット証券であれば購入が可能です。
- 初心者におすすめは画面の見やすい>>楽天証券
- 為替コストを抑えたいなら>>SBI証券
他にも、>>DMM株なら為替コストゼロで米国株に投資が可能なので、こちらもおすすめの一つです。
ただし、DMM株は配当金を円でしか受け取れないというデメリットがあるので、配当狙いではなく値上がり狙いの銘柄を買う専用として、SBI証券や楽天証券と使い分けるのがおすすめです。
TLTは米国の長期国債に手軽に投資可能!まとめ
TLTは米国の残存期間20年超の米国財務省証券で構成されるETFです。
一般的に債券の値動きは株式と逆相関にあるため、ポートフォリオに組み込むことで暴落時の値動きをマイルドにすることができます。
暴落時に備えて債券の組み入れを考えている人にとっては、有力な銘柄の一つになると思います。