SPYってどんなETF?
SPYは米国のS&P500指数に連動する米国ETFです。
S&P500に連動するETFは複数ありますが、SPYはその中で最も歴史の長いETFです。
S&P500連動の初代ETFがSPYなのか。
この記事ではSPYの特徴と、経費率や構成銘柄といった基本情報まで詳しく解説します。
SPYとは
SPY(SPDR S&P 500 ETF Trust)の基本情報
SPYは世界三大資産運用会社の一つであるSTATE STREET社が運用する米国ETFです。
SPYは米国の企業上位500社からなるS&P500指数をベンチマークとしています。
基本情報を簡単にまとめると以下の通り。
シンボル | SPY |
運用会社 | STATE STREET |
ベンチマーク | S&P500指数 |
経費率 | 0.0945% |
構成銘柄 | 505 |
設立年 | 1993年1月22日 |
純資産額 | 4,009億USD |
設立して30年近いETFなのね。
S&P500は大人気のインデックス
SPYがベンチマークとしているS&P500指数はインデックス投資の定番とも言える人気の株価指数です。
米国のS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が選び抜いた米国企業の上位500社を詰め込んだインデックスで、
これまでの歴史で非常に高いパフォーマンスを発揮してきました。
S&P500のチャートがコチラ↓↓
さすが定番インデックスだけあって、キレイな右肩あがりだねぇ。
SPYの経費率
SPYの経費率は0.0945%となっています。
同じくS&P500に連動するETFにIVVとVOOがありますが、それらの経費率は現在SPYよりも安価に設定されています。
S&P500連動の代表的なETFの経費率を比較すると以下の通り。
SPY | VOO | IVV | |
---|---|---|---|
経費率 | 0.0945% | 0.03% | 0.03% |
経費率という観点ではVOOとIVVが一歩リードしていますね。
おすすめ記事 【VOO総まとめ】配当確定日/信託報酬/組み入れ銘柄/株価推移など
SPYの配当情報
SPYの配当月
SPYは1年のうち、3月/6月/9月/12月の計4回配当金(分配金)を出します。
この辺は一般的なETFと同じですね。
SPYの配当金(分配金)推移
SPYの年間の配当の推移をグラフで表すと以下のようになります。
減配している年もあるんだな。おおむね右肩上がり。
配当利回りで言うと大体1〜2%の範囲を行ったりきたりしています。
SPYの株価推移
SPYの株価推移は以下のようになっています。
長期ではキレイな右肩上がりを示していますね。
この堅実な成長こそが米国株に人気が集まる理由です。
SPYの構成銘柄
SPYの構成銘柄のうち、上位10銘柄を抜き出してみると次のようになっています。
Sep 24 2021 | 企業名 | 比率 |
---|---|---|
1 | Apple Inc. | 6.11% |
2 | Microsoft Corporation | 5.95% |
3 | Amazon.com Inc. | 3.95% |
4 | Alphabet Inc. Class A | 2.27% |
5 | Facebook Inc. Class A | 2.23% |
6 | Alphabet Inc. Class C | 2.13% |
7 | Tesla Inc | 1.66% |
8 | NVIDIA Corporation | 1.46% |
9 | Berkshire Hathaway Inc. Class B | 1.36% |
10 | JPMorgan Chase & Co. | 1.29% |
さすが米国上位企業だけあって、聞いたことのある企業ばっかりだな。
SPYのセクター比率
SPYの現在のセクター比率は以下の通り。
現在の米国市場は情報技術セクターに牽引されていることがわかりますね。
SPYに投資するメリット
ここまでSPYの基本情報について見てきましたが、SPYに投資するメリットをまとめると次のような点になると思います。
- これ一つで米国500社に分散投資が可能
- 長期で株価の成長が期待できる
- 安心のSTATE STREET社が運用
1つのETFを買うだけで米国の上位500社に分散投資できるっていいよね。
SPYに投資するデメリット
SPYのデメリットとしては次のような点があります。
- 他のS&P500ETFよりも経費率が高い
個人的には、同じS&P500に投資するなら、経費率が安価なVOOを選択した方がいいと思います。
SPYに投資するなら・・・
チャートからもわかる通り、S&P500指数は長期で右肩上がりを続ける魅力的な投資先です。
しかし、中身が一緒である以上、経費率がSPYよりも安価なVOOかIVVを選択する方が賢明だと思います。
長期の運用を考えると経費率の差はボディーブローのように効いてきますからね…。
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SBI証券や楽天証券といった初心者におすすめのネット証券を既にお持ちの方は、二つ目以降の口座として開設することをおすすめします。
関連記事 【本当に最安?】DMM株の評判やデメリット・メリットを踏まえた賢い使い方を徹底解説
SPYまとめ
今回は世界で最も人気のある株価指数S&P500に連動するETF、「SPY」について紹介しました。
SPYはS&P500に連動するETFの中で最も歴史の長いETFです。
現在は同じ投資先により低コストで投資できるVOOやIVVというETFが出てきているので、SPYへの投資を検討している方は、それらも選択肢として考えてみてみるといいと思います。
米国市場には今後も右肩上がりの成長を続けて欲しいな!
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